予算の構成

予算の構成

予算の構成は次の要素からなります。

 

歳入歳出予算

歳入歳出予算とは、1年度間の全ての収入(「歳入」という。)と全ての支出(「歳出」という。)を見積もったものです。歳入予算は単に収入の見積ですが、歳出予算は見積であると同時に支出の限度や内容を制限する拘束力をもったものです。予算書において、歳出は、目的別に「款」「項」に分類され、予算説明書において、「目」「節」に分類されています。

 

継続費

継続費とは、通常の予算が、一会計年度の予算はその年度内に完結することを建前とした「単年度予算」であることに対し、ある目的のために2ヶ年度以上にわたり支出すべき経費の総額とその年割額を定めたものです。

 

繰越明許費

繰越明許費とは、歳出予算の経費のうち、年度内にその支出が終わらない見込みのあるものについて、翌年度に繰り越して使用することについて、あらかじめ定めたものです。

 

債務負担行為

債務負担行為とは、歳出予算、継続費、繰越明許に定めたもの以外に、地方公共団体が債務を負担することを定めたものです。例としては、その年度に契約を締結する(=債務を負担する)ものの、支払いは翌年度になる場合には、歳出予算は翌年度計上になりますが、その年度に契約を締結するためには、債務負担行為の設定が必要となります。

 

地方債

地方債とは、地方公共団体が公共施設や道路、水道下水道などの整備のために、資金を借り入れることで生じる債務のことをいいます。地方債は、後年度にその返済のための元利償還金(元金と利子の支払い)が生じます。

 

一時借入金

一時借入金とは、既定の歳出予算内の支出現金の不足を補うために調達される資金で、当該年度の歳入で償還されるものをいい、予算上は限度額が設定され、歳出予算に利子を計上します。このように単に資金繰りのために調達されるもので、本来の収入ではなく、必ず当該年度の収入で返済されなければならないという点において地方債と性格が異なります。

 

歳出予算の各項の経費の流用に関する定め

予算の流用とは、予算の一定の目的に充てられた経費の支出を抑制し、他の支出科目を増額することを、予算の補正を伴わないで、予算執行上の処理として行うことです。予算の「款」の間と、「項」の間の流用はできないこととなっていますが、「項」の間については、予算の執行上必要がある場合は、あらかじめ予算に定めることで流用することができることとなっています。

 

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