オアシス篠栗温浴施設に関する報告
1. お詫び
まずお詫びをいたします。
去る12月24日にこの場でお話をした際に、志免町のシーメイトは5億円かけて温浴施設をやりなおしたと申し上げましたが、私の確認不足でした。世利町長がお話になったのは、シーメイトの外装その他のリニューアルに5億円程度をかけたとのことでした。誤った情報を皆さまにお話ししましたことを冒頭にお詫び申し上げます。
また、年が明けて、いただいた宿題を整理してお話する場を持ちますと言っておりましたが、本日に至ったことにつきましてもお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
2. 6億円の内訳(概算)
前回の質問のなかで、6億円という金額だけお話ししましたが、「何に6億円もいるのだ?」とのご質問がありました。指定管理者に見積もらせた概算ではありますが、
温浴設備大規模改修工事 546,470千円
ろ過機械室内設備更新工事
地下駐車場天井内配管更新工事
給湯機械室内更新工事
浴室天窓補修工事
浴槽改修工事
他
その他の付帯設備工事等 52,030千円
井水処理設備更新工事
深井戸設備更新工事
サウナ更新工事
バイオマスボイラー保全工事
合計 598,500千円
と提示を受けた金額を議会でもお示しし、皆さまにもお話ししたものでございました。
3. 今後運営すると仮定した場合の持ち出し
仮に現在の入浴料で現在の来場者程度と仮定した場合、年間55百万円程度の一般会計からの持ち出しが必要となる試算が出ています。相当額の値上げに踏み切ったとしても、この持ち出しをカバーできるものではありません。福祉施設ですから持ち出しは当然だというお考えもありますが、限られた財源を継続的に支出することについては慎重にならざるを得ません。
4.トレーニングルームについて
令和7年9月議会では温浴施設・トレーニングルームについて廃止の条例案を賛成多数で可決いただきましたが、皆さまのご意見を踏まえ、トレーニングルームについては一定期間閉鎖して改装を行った後、規模を縮小してスペースを確保し、存続させる方向で検討を進めております。
5. 今後数年間の町の財政運営について
須恵町外二ヶ町清掃施設組合が運営しているクリーンパークわかすぎでは、10年4月稼働をめざして新可燃ごみ処理施設建設を急いでおります。総額240億円程度の事業で、国の補助を受けたり、交付税措置のある起債を活用したりするものの、それぞれの町の令和8~9年度の負担は合計で10億円以上となる見込みです。今後20年に亘って、町民の安心できる生活を確保するための必要不可欠な、自治体固有の事務である、ごみ処理業務の歳出であります。また、し尿処理についても現在篠栗町のし尿・浄化槽汚泥を投入している須恵町外二ヶ町清掃施設組合が運営する酒水園の更新工事も控えており、この工事の応分の負担も準備しなければなりません。
また、山王地区にある老朽化した第一浄水場の更新工事の入札を3月に行って工事がスタートすることとなっております。水道事業も自治体固有の事務として町民の皆さまに安心して飲料水を提供し続けることのできるよう取り組まなければなりません。
このように自治体が責任をもってその安定的な処理運営をしなければならない、ごみ・し尿・上下水道にかかる経費を確実に準備しておく必要があります。
以上のような経緯から、どこかの施設の運営を終了し、将来の財源を確保しつつ、より篠栗町民全体の安全・安心のために事業を展開していかなければならないとの判断から費用対効果の面で対応が難しくなった温浴施設の廃止に踏み切ることとしたものであります。
6. 町民の皆さまへの説明手順のあやまり
この1年間役場内でしっかり協議し、廃止やむなしとの判断から令和7年9月議会に条例廃止の提案をしたものでありますが、その際「篠栗町総合保健福祉センター」であるオアシス篠栗について、今後の果たすべき役目を明確にしなかったことは大いに反省すべき点です。
篠栗町総合保健福祉センター設置条例第1条に、「本施設は高齢者、障がい者及び児童等の福祉の向上、並びに町民の生涯を通した健康増進を図り、併せてふれあい交流の場とするために設置する」と明記されていることから、今後は本条例の目的に沿った「児童等の福祉の向上(子育て支援)」など現代社会に特に必要とされる分野に注力することが重要であると判断して、施設内の大規模改修案も併せてお示ししたものでした。
しかし、議会からは、もう少し具体的に計画を策定せよとのご指摘をいただきました。行政側の早急なオアシス篠栗の温浴施設・トレーニングルームの廃止を盛り込んだリニューアル案が高齢者の皆さまの居場所をなくしてしまうと受け取られ、町民の皆さまからも篠栗町総合保健福祉センターとしての役目をないがしろにするのかと大きなお叱りを受けました。
これについては、二度の説明会のなかで実際にお声をいただきましたし、投書やホームページ上にもご意見をいただきました。令和7年9月定例会でのご指摘とその後にいただいたご意見も踏まえ、温浴施設は廃止しますが、高齢者の憩いの場としての施設の役目を果たすことのできるよう、併せて子育て世代の皆さまがこどもたちと一緒に集い、過ごすことのできるような場所にリニューアルすることが望ましいと判断しました。
前回も申し上げましたが、施設を建設し新規事業を行う場合とは違い、施設を廃止し、一つの事業を閉じる際は、慎重の上に慎重に審議し、説明し、議会や町民の皆さまのご理解をいただいて「ならばしかたのないことだ」との判断の上に行わなければならないと大いに反省するところでございます。
今後も施設の用途廃止や変更が続きます。今回の件を大いに反省材料として、町民の皆さま第一に説明責任を全うして進めてまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
7. 「請願の不採択」について
1月23日の臨時議会では、令和7年12月議会で提出された「篠栗町総合保健福祉センターにおけるトレーニングルーム及び温浴施設の廃止撤回を求める請願書」について慎重にご審議いただき、賛成少数にて否決されました。
その際の賛成討論の内容は、「『議会で可決していますのでどうにもなりません』という町民に寄り添う行政とは言い難い不誠実な対応に終始している」また、「町民への周知と十分な説明がないまま決定された。本来とるべき段取りやプロセスが抜け落ちていた」「そもそも今回の温浴施設廃止は町民に対し、周知を徹底しなければならないことを故意に行わず、説明責任を果たしてない状態であり、到底容認できない」といった私の町民の皆さまへの周知徹底の手法が誤っていることへのご指摘が大部分であったと思っております。先ほども申し上げましたが、廃止決定に至る手順を間違えたため生じさせた今回の混乱について、改めて深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
8. それでもやらなければならない
それでも現在わが町が置かれている諸般の事情、則ち広域行政におけるごみ処理施設やし尿処理施設の施設更新、第一浄水場の設備更にかかる財源を確保するためには、令和7年度をもって温浴施設の事業を終了し、指定管理制度も見直し、新たな篠栗町保健福祉センターの構築に踏み切らなければならないと決断するものでございます。
9. 「オアシス篠栗」であり続けるために
令和7年9月議会で説明した際、議会からご指摘を受けた一足飛びに「子育て支援の施設」にやり替えるという案は篠栗町総合保健福祉センターの運営から、やや逸脱したものであったと反省する次第です。子育て中の町民の皆さまが、こどもを連れて集う施設とすることももちろん重要でありますが、これまで同様に高齢者の皆さまがオアシスバスに乗って足を運んでいただけるような施設にしなければならないのだということを肝に銘じて、改修ビジョンをお示ししたいと考えます。何卒よろしくお願いいたします。
10. 渇水対策本部を設置中
最後に、現在篠栗町では渇水対策本部を設置して給水制限を行い、節水を呼びかけているところでございます。福岡都市圏17自治体に水道水を提供している水道企業団と傘下の17の市町や福岡県においても、ここ30年間で経験したことのない水不足であるとして渇水対策本部が設置されています。そうしたことから、近隣の須恵町、志免町と同様、渇水対策本部を継続する間は、温浴施設を閉鎖いたします。お風呂は井水に頼っていますが、シャワーや手洗いなどは水道水でございます。ここは町民の皆さまの節水意識の徹底のためにも、ご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
以上で私の報告を終わります。
(令和8年2月17日)
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