令和7年第4回定例会挨拶
本日は令和7年第4回定例会を招集いたしましたところ、公私ともご多忙のなかご出席賜り誠にありがとうございました。
短い秋も終わり、コートを手放せない冬の季節となりました。昨日、福岡県において昨年より3週間早くインフルエンザ警報が発令されました。これから年末年始にかけてさらなる流行の恐れがあります。 新型コロナウイルス感染症対策で実践したような予防対策の徹底と感染拡大の防止で流行拡大を防ぎましょう。
去る10月21日に召集された臨時国会において第104代総理大臣に女性として初めて、高市 早苗議員が指名されました。続く10月24日に、首相としての初めての所信表明演説がありました。「強い経済」をつくる必要を力説した、経済財政政策の基本方針や令和の国土強靭化対策など多岐にわたる項目のなかで、地方の暮らしを守る地域未来戦略と題して、地方が持つ伸び代をいかし、そこに暮らす住民の皆さまの暮らしと安全を守っていくと力強く発信されました。 また、昨日のニュースで、18兆円を超える令和7年度補正予算が本日閣議決定され、12月17日の臨時国会の会期終了までに成立をめざすとの報道がありました。国の予算の1万分の1規模のわが町においても、1億円規模の財源を確保できる可能性があり、国の示した使途に沿った歳出計画を練ってまいります。
11月19日、私たち全国町村長にとって大変重要な全国町村長大会が、高市総理大臣、林総務大臣他の来賓をお迎えし、NHKホールで開催されました。
令和8年度の重点要望として
1.大規模震災・豪雨災害等からの復旧・復興と全国的な防災・減災対策、国土強靭化の強化に関すること
2.地方創生の推進に関すること
はじめ13の項目に要望をまとめ、全国町村会として決議に集約し、関係各省に代表団が要望活動いたしました。こうした全国の町村長一堂に会しての行動は大変重要でありまして、糟屋郡も全町長が参加いたしました。このほかにも10月から11月にかけて、筑豊横断道路をはじめ道路、治水事業、治山事業などの各種要望にまいりました。
また、町内では11月14日に、9月定例会での審議を受けて、その後の投書などによる町民の皆さまのご意見もいただいていることから、クリエイト篠栗大ホールで「令和7年度 町政報告会」を開催いたしました。説明会でのオアシス篠栗に関するご質問を受けて、12月定例会後に日程を調整し、ご質問を受けての町の考えをご説明する機会をまた持ちたいと考えております。
11月17日に篠栗町監査委員から行政監査結果の報告を受けました。町が執行した事業について、監査委員意見として複数項目の指摘を受けておりますので、組織としてしかるべき措置と対応を行って監査委員にご報告申し上げたいと考えております。
今年もあとひと月あまりとなりましたが、町の行事としては、11月30日(日曜日) に「戦没者追悼式」を開催いたします。戦後80年となる今年の「戦没者追悼式」は 、平和への誓いを新たにするとともに、平和の大切さを未来へ語り継いでいただくために多くの人のご参列を願い、日曜日に開催いたします。
また、同日「森林セラピー15周年記念イベント」として、ハーバード大学医学部客員教授の根来 秀行先生に『世界最先端の「超休息法」』という演題でご講演をお願いし、篠栗町出身でプロマラソンランナーとなった太田 蒼生さんとの対談を予定しています。大変楽しいイベントになると思いますので、皆さまもぜひお越しください。
また、議会期間中ではございますが、12月4日(木曜日)から一週間は人権週間でございます。今年も、12月4日(木曜日)に人権週間に相応しい映画上映会を行います。今年は2021年に公開上映された「MINAMATA-ミナマター」です。
12月6日(土曜日)は、陸上自衛隊4第音楽隊と篠栗町吹奏楽団による「クリスマスコンサート2025」を開催いたします。
議員の皆さまもご多忙とは存じますがぜひ、ご来場いただきますようお願いいたします。
先ほど申し上げた高市首相は所信表明演説の最後に、「『事独り断(さだ)む可(べ)からず。必ず衆(もろとも)と与(とも)に宜しく論(あげつら)う可し』古来より、我が国においては衆議が重視されてきました。政治とは独断ではなく、共に語り、共に悩み、共に決める営みです。私は国家国民の為、各党の皆さまと真摯に向き合い、未来を築いてまいります。」と結びました。
私も全くその通りだと首肯するものでございます。行政とは独断ではなく、共に語り、共に悩み、共に決める営みであるということを肝に銘じて、今後も行政運営に取り組んでまいります。
篠栗町議会議員の皆さまにおかれましては、これからも自治の両輪として篠栗町を支えていただき、まちづくりの一翼を担っていただきますよう何卒よろしくお願いいたします。
(令和7年11月28日)
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