令和7年第3回定例会閉会挨拶

令和7年第3回定例会の閉会にあたりましてご挨拶申し上げます。長期間にわたるご審議誠にありがとうございました。

「篠栗町固定資産評価審査委員会委員の選任について」2件、「篠栗町教育委員会委員の任命について1件の人事案件3件、「子育て支援施策に伴う篠栗町公費医療助成拡充に係る関係条例の整備に関する条例の整備に関する条例の制定について」条例案7件、「財産の取得について」「指定管理者の指定について」「訴えの提起について」各1件、令和6年度一般会計、特別会計の決算の認定について3件、水道事業会計及び流域関連公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について2件、本日ご審議いただきました追加議案及び専決処分の承認分を含め令和7年度補正予算4件の、上程いたしました22議案すべてにつきまして可決・承認・認定いただきましたことに感謝いたします。

また、本定例会における議案第65号「令和7年度篠栗町一般会計補正予算(第5号)」の審議において、社会教育課から説明いたしました、10款5項1目社会教育総務費 18節負担金補助及び交付金 1,000千円については、多くの議員の皆さまから疑問の声をいただきました。

社会教育課としては、行き詰まり感のある行政区を活性化するとともに、こどもが健やかに育成される環境整備と地域コミュニティの活性化を促進するためのきっかけづくりになるのではないかと大いに期待をして提案したものでございましたが、一部のこども食堂に限定するような提案となったこと、年度当初に遡って交付する理由や他の補助を受けている団体への交付の是非について議論の掘り下げが足りず、ご理解を得られなかったことなどを踏まえ、該当する予算1,000千円を減額して、改めて議案第68号「令和7年度篠栗町一般会計補正予算(第5号)」案を上程し、ご審議いただくこととなりました。

当初予定された議事日程を変更する事態となりましたことは、執行部として大いに反省すべきであり、今後かかることのないよう、議案については十分検討を重ねたうえで上程し、ご審議賜るよう努めてまいります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。大変申し訳ございませんでした。

健康課所管から説明いたしました、4款1項5目「総合保健福祉センター運営費」12節 委託料 32,133千円は、総合保健福祉センター大浴場改修設計業務委託として提案いたしました。

今回の議論の中で、温浴施設については今後継続が難しいことには一定のご理解をいただいたものと思っております。しかしながら、予算特別委員会での議員の皆さまのご意見を拝聴しておりますと、これまで親しまれてきたオアシス篠栗という町民の憩い場を提供するための施設の更新については、「子育て支援」を新たな中核とした「全世代の交流拠点」への方針転換の施設という漠然とした説明のなかで、一足飛びに実施設計委託まで任せていただくという補正予算案については些か無理があったと感じております。ついては、基本構想、基本設計までの補正予算案とご理解いただき、その執行過程においては、議会のお考えとも歩調を合わせられるよう協議を重ねてまいりたいと考えます。

 

令和6年度一般会計の決算は、歳入総額14,056,268千円、歳出総額は13,454,837千円となりました。

篠栗町の財政力指数、経常収支比率などは大きく変化はしておりませんが、監査委員からは財政運営は安定しているといえるとの審査意見をいただいております。また、令和6年度篠栗町財政健全化判断比率審査意見書において、良好な状態にあると認められるとの意見でございます。

審査意見において、将来的な歳入は、土地開発事業などにより固定資産税の増収が見込まれている。一方、将来的な歳出は、人件費や物件費など経常的支出が増加傾向であるほか、公共施設の更新問題(老朽化問題)への費用負担の大幅な増加などが見込まれる。このような中、収入と財政需要を的確に把握し、令和6年度に見直しを行った中長期財政計画に掲げた目標を確実に達成することで、今後とも健全な財政運営に努められたい。との総括意見をいただいております。

また、只今は、選挙案第4号にて、私が「糟屋郡篠栗町外一市五町財産組合議会議員」に引き続きご指名をいただきました。今後も同組合が保有する森林財産の健全な保全・活用のために組合議会議員として役目を果たす所存でございますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

政局は、10月4日の自由民主党総裁選挙を起点として新たな展開が予想されます。どのような展開になろうとも、我々は日本の典型的な地方公共団体の一つとしてしっかりと町の存在感を示しつつ、緩やかな人口増加と交流人口・関係人口の増加による賑わいを持ち続ける町をめざしてまいります。

 

私が師と仰ぐ、佐藤一斎という江戸時代の儒家がいます。その著書「言志晩録」の1条に「学を為すの緊要は、心の一字に在り、政を為すの着眼は、情の一字にあり」という言葉があります。政をするに当たって第一に眼をつける所は、「情」(なさけ)という一字にある。という意味でございます。

 

このことを肝に銘じて、これからも町職員一丸となって篠栗町の諸課題の解決と自主財源の拡大、カーボンニュートラルを実践する町をめざして努力してまいる所存でございます。議会の皆さまに引き続きご指導・ご協力賜りますようお願い申し上げて、篠栗町議会令和7年第3回定例会の閉会の挨拶といたします。長期間のご審議ありがとうございました。

(令和7年9月17日)

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