令和5年第3回定例会(諸情勢報告)

本日、令和5年第3回定例会を招集いたしましたところ、公私ともご多忙のなか、ご出席賜り誠にありがとうございました。9月に入って少し気温も下がり、過ごしやすくなってまいりました。最近の台風は迷走気味ですので台風11号の動向が気になりますが、季節は初秋でございます。

 

7月の集中豪雨では、篠栗町では林道や一部の農地に被害が出たものの人的被害は免れましたが、今年も久留米市をはじめ県内各地で集中豪雨による災害が発生しました。改めて豪雨災害でお亡くなりになられた皆さまに心から哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまにお見舞いを申し上げます。政府は、今回の九州北部と秋田県を襲った豪雨災害について被害を受けた地域を激甚災害に指定するとの発表がありました。これを受けて、すでに一部予算化もしておりますが篠栗町においても復旧を急ぎます。もうしばらくは台風シーズンでございます。災害に対する備えをしっかりとしてまいります。

 

次に、新型コロナ関連について申し上げます。連休明けの5月8日から、新型コロナウイルス感染症も5類へと移行になり、私たちの生活にも以前の日常が戻ってまいりました。できるだけ多くの対象者の方々がしっかりとワクチン接種をしていただくとともに、これまで励行していただいた、うがいや手洗い等感染予防対策を引き続きしっかりとっていただいて感染者数減少にむけての努力を引き続き怠らないようにしたいものです。

 

そうしたなか、篠栗祇園夏まつりが、山笠や露店も復活して4年ぶりに以前の姿で開催されました。生憎の大雨で花火を打ち上げることはできませんでしたが、少しずつ活気が戻ってきたことを実感いたしました。また9月には、多くの行政区で感染対策を十分に図って敬老会が開催されます。まだまだ新型コロナウイルスの感染対策をしっかりとし、感染が拡大しないように注意しなければなりませんが、10月以降に町が主催する文化祭、ささりんピックなど、町民の皆さまが楽しみにしていただいている交流の場としての行事についても、開催に向けて準備を進めております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

去る8月29日、30日に福岡県町村長中央研修会が全国町村会館で開催され、私も参加いたしました。年に一度、国内外の最新の情報と話題に触れることの出来る大事な機会であります。その講義のなかで、テレビでよく拝見する神田外語大学の興梠一郎先生のお話に成程と思いました。

「東京電力は8月24日に福島第一原子力発電所の処理水を海洋放出しはじめました。これから30年間を目処に続けられます。この放出はIAEAが処理水におけるトリチウム濃度は基準以下であると認めたことによる放出ですが、政府は当日、岸田総理大臣の処理水放出は安全である旨の記者発表と経済産業省のHPで同様の記載があるものの、福島第一原子力発電所から放出される処理水のトリチウム濃度が年間換算で22兆ベクレル程度であり、原発を有する各国が放出する処理水に比べて大変低い濃度である。中国の原発では186兆ベクレル放出されているにもかかわらず、福島における処理水放出は「放射能汚染水」だとメディアを通じて主張している。といった政治問題化していることに対して、国は無反応ではないか」との指摘でした。私たちは、こうした国が抱える課題について、処理水放出による風評被害に苦しむ地元漁民を救うためにも、自分の課題としてしっかりと議論し、知識を深める必要があると痛感いたしました。

 

さて、篠栗町都市計画マスタープランについては、令和5年度いっぱいで中間見直しを終了し、県に見直し案を報告する予定で作業を進めておりますが、昨今の篠栗町における民間の開発意欲には目を見張るものがございます。糟屋郡各地の開発が一巡し、いよいよ最東部のわが町に目が向けられ始めたことを実感いたします。中間見直しにあたっては、自然豊かな篠栗町の持つ魅力を活かしつつも、民間の開発意欲を削ぐことのないよう取り組むとともに、次年度以降の都市計画係の体制充実をはじめ、町として取り組んでいかなければならない事案に合わせた、柔軟な体制の見直しを進めていきたいと考えております。組織の改正につきましては、議会にお諮りすることになると思いますので、よろしくお願いいたします。

 

また、職員の人財育成についても「チャレンジ」することが仕事であり、「ルーティーン」は作業であるという意識の徹底を図り、職員一人一人が「新しいことをする・工夫をする・改善をする」体制を構築したいと考えております。あわせて、新たな体制となった議会に対しましても、行政としてこれまで踏襲してきたスタイルから脱却して、更なる説明責任を果たすべく努力してまいることをお約束いたします。今後とも議会の皆さまにおかれましてはご指導・ご協力を賜りますよう何とぞよろしくお願いいたします。

以上で諸情勢報告を終わります。

(令和5年9月4日)

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