令和4年第3回定例会閉会挨拶

令和4年第3回定例会の閉会にあたりましてご挨拶申し上げます。

長期間にわたるご審議誠にありがとうございました。

「篠栗町固定資産評価審査委員会委員の選任について」の人事案件2件、「職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」の条例案1件、「工事請負契約の締結について」1件、令和3年度一般会計、特別会計の決算の認定について4件、水道事業会計及び流域関連公共下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について2件、令和4年度補正予算3件の、上程いたしました13議案すべてにつきまして可決・承認いただきましたことに感謝いたします。

 

令和3年度一般会計の決算は、例年と比べ経常的ではない予定外の歳入の増加や、新型コロナ感染拡大に伴う諸事業の中止・規模の縮小等があったことから、財政調整基金への積み増し分も含めた実質単年度収支は1,473百万円余と大きく膨らみました。

とはいえ、財政課長が決算概要を説明した際申し上げましたように、歳出面では、高齢者、障がい者支援や次世代育成支援など、扶助費は年々増加することが予想されます。また、人件費や物件費、須恵町外二ヶ町清掃施設組合や粕屋南部消防組合への繰り出し金の増加等による一部事務組合に対する分担金等も含め、一般財源において歳出が増加傾向であることや、個別施設計画に基づく公共施設の大規模改修時期が迫っていることもあり、歳出の縮減を図る構造的な改革が必要であると考えます。

一方、歳入では経済状況の回復などによる地方税の増収が見込まれますが、篠栗北地区産業団地からの本格的な税収増は令和6年度以降になること、交付税算入がある地方債の償還が終了することで地方交付税が減少することから、一般財源の確保がさらに難しくなると予想されるため、今後も単年度の歳入歳出の均衡を保ち、持続性のある財政運営を行っていくことが重要であると認識しております。

また、決算特別委員会の中でご質問のありました、篠栗町水道会計の今後については、老朽管の取り換えと第一浄水場施設の更新等長期的事業計画を立て実行に移していかなければなりません。主な財源は、篠栗北地区産業団地での水道料金の増加を見込んでおりまして、将来的経費増に対して十分貢献するものと期待しております。

今後も一般会計・特別会計、また、公営企業会計においても年度ごとの収支と長期計画をしっかり立てて安定した財政運営にあたりたいと考えます。

 

昨年の9月定例会の開会日に、2050年に温室効果ガス(二酸化炭素)実質排出ゼロを目指す「ゼロカーボンシティの表明」をし、篠栗町の「ゼロカーボンシティ」に向けた取り組みを推進し始めました。

環境省の補助金を活用して令和4年8月末に篠栗町脱炭素ロードマップ策定の第1ステップとして篠栗町におけるゾーニング事業を行い、篠栗町の自然条件、社会条件を評価し、再生可能エネルギー施設建設の可能なエリアや立地を回避すべきエリア等の区域分けを行うゾーニングマップを作成いたしました。令和4年度後半は、篠栗町におけるカーボンニュートラルの目標達成に向けた計画的・具体的な事業計画づくりを、補助事業を利用して行い、次年度からいよいよ公共施設のオンサイトPPAによる電力を蓄電し、非常用電源を安定的に準備するレジリエンスの強化を目指した具体的な事業を進める予定でございます。議会にしっかり説明しながら、環境省等と連携をとって進めてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

連休後半にも、台風14号が北部九州付近を通過する可能性があります。大雨にならないよう願うところでございますが、今後気象庁と連絡を取り合い、危険が迫るような場合には町民の皆様へ早めの周知を徹底したいと考えます。

最後に、今後とも町職員一丸となって篠栗町の諸課題の解決のために努力して参りますので、議員各位におかれましては、引続きご指導・ご協力賜りますようお願い申し上げて、篠栗町議会令和4年第3回定例会の閉会の挨拶といたします。長期間のご審議ありがとうございました。

(令和4年9月15日)

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