令和2年第3回定例会閉会挨拶

令和2年第3回定例会の閉会にあたりご挨拶申し上げます。

長期間にわたるご審議誠にありがとうございました。

人事案件3件、「篠栗町長等の損害賠償責任の一部免責に関する条例の制定について」をはじめ条例の制定11件、財産の処分の変更について1件、令和元年度一般会計、特別会計の決算の認定について4件、流域関連公共下水道事業及び水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について2件、専決処分の承認を含め令和2年度補正予算4件の上程いたしました25議案について可決・承認いただきましたことに感謝いたします。

本定例会開会中に、猛烈な台風10号の接近・上陸が懸念される事態となりました。議会におかれましては職員の対策本部での徹夜の待機や避難所の迅速な開設等の諸対応にご配慮いただき、日程変更して9月7日(月曜日)を休会としていただきました。大変ありがとうございました。9月6日(日曜日)の昼に開設した各避難所には、合計で400人以上の町民の皆様が避難され一夜を明かされました。台風の規模が想定ほど大きくなく、町民の皆様や町内に大きな被害も出ずに一安心でございました。

宮崎県椎葉村での土砂崩れによる4人の行方不明者の捜索が現在も続いている報道を見るときに、平成21年にわが町で発生した一ノ滝地区の大規模土砂崩れのことを思い出します。心からお見舞いを申し上げますとともに、早期の救出を願うばかりでございます。

今回の避難所運営は、新型コロナウイルス対策をどう考慮するかについて初めての経験でしたが、職員にとっては貴重な経験となりました。今後は、水害等で長期間にわたった時などを想定し、机上でのシミュレーションをしっかりとして対応してまいります。

本定例会において前年度の総括ともいえる決算認定の議会審議をいただき、いただいたご意見を踏まえて、令和2年度当初予算に盛り込んだ諸施策について着実に完了するよう努力して参ります。また、年度の継続性を重視するなかで、翌年度以降に篠栗町が取り組むべき課題を検討する時期に来ております。町執行部では10月から各課において素案をまとめ、来年1月までに令和3年度の事業項目案を固めてまいります。毎年申し上げておりますが、議員各位におかれましては、議会の場に限らず、各課にお立ち寄りいただき、日頃からお考えの、町の課題についてご意見を賜れば有難いと存じます。何卒よろしくお願いいたします。

さて、私は、町長という職は4年間の任期が全てと考えています。4年間のなかで、どう町を動かし、持続可能なまちづくりを進めていくかが常に求められていると考えています。度々申し上げてまいりましたが、まちづくりは数十年単位の先を見据えたうえで、4年間での持続可能な仕掛けを一つひとつ作り上げていくことこそ重要なポイントであると考えます。誰が4年間の町政を預かるにしろ、行政が、住民の皆さんと十分論議して素案をつくり、議会で慎重審議され決定いただいた長期ビジョンを実践する納得性の高い仕掛け作りこそ、4年間の任期に任された大事な「まちづくり」と考えます。

本年11月に任期が満了するこの4年間は、「第1期篠栗町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の着実な成果を、との思いで臨みました。篠栗北地区産業団地開発については、昨日議会に対してこれまでの総括のご報告をいたしましたが、諸般の事情から事業の遅れにより、完成までには至りませんでした。

松田議員の一般質問の際にもお答えしたように、

  1. 「篠栗北地区産業団地開発事業」の完成と進出企業の操業開始、その後の篠栗町の新しい産業・観光拠点としてのまちづくり
  2. 2024年までの「第2期篠栗町・まち・ひと・しごと創生総合戦略」の着実な成果を得るためのしっかりとした道筋をつける

即ち、長期ビジョンを実践する納得性の高い持続可能な仕掛け作りのために、また篠栗町民の幸せの実現ために、4年間で持続可能な仕掛けを一つひとつ作り上げていくという新たな思いで11月の町長選挙に立候補する決意でございます。

本日午後、正式に出馬表明をマスコミ発表いたします。何卒よろしくお願いいたします。

最後に、今後とも町職員一丸となって篠栗町の諸課題の解決と自主財源の拡大を目指して「篠栗の更なる自立」のために努力して参りますので、議員各位におかれましては、引続きご指導・ご協力賜りますようお願い申し上げて、篠栗町議会令和2年第3回定例会の閉会の挨拶といたします。長期間のご審議ありがとうございました。

そしてこの4年間どうもありがとうございました。

 

(令和2年9月11日)

この記事に関するお問い合わせ先

まちづくり課 広報広聴係

〒811-2492 福岡県糟屋郡篠栗町中央一丁目1番1号
電話番号:092-947-1204

メールフォームによるお問い合わせ