結核・呼吸器感染及び非結核性抗酸菌症


結核について
日本は、令和3年以降、結核の低まん延国となりましたが、毎年約1万人程度の新しい結核患者が発生しています。また、世界では、結核がまん延している国が現在も多数あります。
2週間以上続く、咳(せき)、痰(たん)、微熱や体重減少などの症状があれば必ず受診しましょう。
早期発見のために、年に1度健診などで胸部レントゲン検査を受けましょう。
呼吸器感染症について
呼吸器感染症には、新型コロナウイルス感染症や季節性インフルエンザ、RSウイルス感染症、細菌性肺炎などがあります。
呼吸器感染症は、主に、感染した人の咳やくしゃみに含まれるウイルスや細菌を吸い込むことなどによって感染します。
感染予防のためには、マスクの着用を含む咳エチケットやこまめな手洗い、定期的な換気が大切です。
非結核性抗酸菌症(NTM症)について
非結核性抗酸菌症(non‑tuberculous mycobacteria: NTM)は、土や水などの環境中にいる菌が原因で起こる感染症です。この病気は、結核菌以外の抗酸菌というグループの菌によって引き起こされます。結核と症状は似ていますが、通常、人から人にうつすことはありません。
日本では、この病気の患者数が増加傾向にあり、高齢者に多くみられています。早期発見が大切ですので、長引く咳などの症状がある場合は早めに医療機関(呼吸器内科)を受診しましょう。
症状
肺非結核性抗酸菌症は、初期段階では自覚症状がほとんどないまま緩やかに進行し、健康診断で初めて見つかることもあります。症状の出方や病気の進行具合は患者ごとに異なりますが、病状が進むと以下のような症状が現れやすくなります。
・長引く咳(せき)や痰(たん): 風邪のような症状が数週間以上続きます。
・血痰(けったん): 痰に血が混じることがあります。
・倦怠感: 体がだるく感じます。
・体調の変化:微熱が続く、体重の減少、寝汗をかくといった症状がでることがあります。
「いつもの風邪だろう」と放置せず、気になる症状がある場合は早めに医療機関(呼吸器内科)を受診してください。
感染経路
原因となる菌は、私たちの日常生活のいたるところに存在しています。
水回り: 浴室のシャワーヘッドなど、台所のシンク、水道の蛇口、貯水槽など
屋外: 土壌、庭の土、公園の池など
こうした場所に潜む菌を、細かい水しぶきや土埃と一緒に吸い込むことで、肺の中に定着します。
感染防止のポイント
原因となる菌は身近な環境中に広く存在するため感染を完全に予防することは困難です。
一般的にひとからひとへうつることはありませんが、高齢者や基礎疾患のある方は発症しやすいことがあります。長引く咳や痰などの症状がある場合には早めに医療機関を受診することが重要です。また、NTMに限らず様々な疾患の早期発見・早期治療のために胸部エックス線検査を1年に1回は受けることも大切です。
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