麻しん(はしか)に注意しましょう!
世界的に麻しん(はしか)が流行しています。日本でも海外から帰国した人が麻しんに感染していた事例が発生しており今後注意が必要です。
麻しんは感染力がきわめて強く、麻しんに免疫のない人が感染するとほぼ100%発症します。手洗いやマスクのみでは予防できず、予防接種が最も有効です。
麻しん(はしか)とは
麻しん(はしか)は麻しんウイルスによる感染症です。
感染力がきわめて強く、免疫のない集団に1人の発症者がいた場合、インフルエンザは1~2人が感染するのに対し、麻しんは12~14人が感染するとされています。
感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が現れます。肺炎や中耳炎、脳炎などの合併症がみられることがあり、1,000人に1人の割合で死亡することがあります。
予防接種で感染を防ぎましょう
麻しんの予防は予防接種が最も有効です。
1回のワクチンで95%の人が免疫を獲得し、2回目の接種で1回目に免疫が付かなかった人の多くに免疫を付けることができます。
定期接種
1歳と小学校入学前の時期にある人はMR(麻しん・風しん)ワクチンとして無料で接種を受けることができます。未接種の人は早めの接種を検討ください。
接種回数 | 対象年齢 |
---|---|
1回(1期) | 生後12か月~24か月に至るまで
(1歳になったら早めに接種) |
1回(2期) | 幼稚園・保育園の年長児に相当する年齢 |
任意接種
定期接種の対象外となる人は接種料金を負担することで接種を受けることができます。接種を希望する人は事前に医療機関にお問い合わせください。
感染したかも?と思ったら
麻しんが疑われる場合は、必ず事前に医療機関へ連絡し、医療機関の指示に従ってマスクを着用し受診してください。
麻しんの感染力はきわめて強いため、受診の際は公共交通機関等の利用は可能な限り避けてください。
海外へ行く予定の人、海外から帰ってきた人
【出発前】
過去に麻しんの罹患歴がなく、予防接種を2回を受けていない場合は接種を検討してください。接種履歴等が不明の場合は抗体検査を受けることを検討してください。
また、事前にウェブサイト等で渡航先の麻しんの流行状況を確認しましょう。
【帰国後】
2週間程度は、健康状態に注意してください。症状が疑われる場合は事前に医療機関に連絡し受診してください。医療機関には麻しんの可能性がある事を伝えてください。
その他
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