天狗岩


天狗岩 イラスト

鬱蒼と繁る杉林の間に奇怪な大岩が、折り重なるように立ちはだかり岩山を形成しています。岩間からは樫や楢の木が、わずかな隙間に根をはって林立しており、その風景は今にもどこからともなく天狗が現れるような気がしてなりません。
岩山の頂上には、篠栗新四国八十八ヶ所霊場の第六十三番札所が祀られており、巡礼者はその険しい岩間を鉄の鎖を頼りに、小岩窟に安置されている石仏群を巡拝します。
かつて小早川秀秋の家臣に、岩見重太郎と言われる人がいました。幼い時に神隠しに会い、数年の間宝満山、三郡山、若杉山の三山で天狗に従い、兵法や武芸を学んだと言われています。彼はこれらの巨石群を修行の場としていたらしく、「重太郎天狗飛切りの岩」などの名称が今も残されているそうです。
また、頂上近くに「天狗松」と称する巨大な松の木が亭々としてそびえ、国道201号線からも見ることが出来たそうですが、戦後松喰虫の被害に遭い枯死してしまいました。
その跡には、昔を物語るかのように「天狗の像」が安置されています。

『篠栗町誌(民俗編)』より


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