平成31年篠栗町議会第1回定例会開会挨拶 施政方針~篠栗町新時代に向けて~


 皆さんおはようございます。本日、平成31年第1回の定例会を招集いたしましたところ、公私共ご多忙の中、ご出席賜り誠にありがとうございました。

 ただいまは、阿高紀幸副議長のご冥福を祈り、全員で黙祷を捧げました。前回の定例会において山田議員への哀悼の意を述べた3か月後に、5期目の任期満了を前のご訃報にただいま痛恨の極みでございます。昨年末に癌が見つかり懸命の治療を続けられましたが、昨日早朝にご逝去されました。阿高副議長ご本人におかれましてはさぞやご無念のこととお察し申し上げます。改めて衷心より哀悼の意を表します。
 
篠栗町議会議員として平成11年に当選し、以後5期20年もの長きにわたり、町政発展のためご尽力されました。その間、篠栗町議会常任第2委員会副委員長や議会副議長として、議会運営にも寄与されました。
 さらに、各特別委員会委員も歴任され、その長年にわたる精力的なご尽力により、町政に多大な貢献をされたことは、阿高副議長の功績として町民すべてが認めるところであります。
 これまでの功績により平成29年11月に篠栗町自治功労者となられ、その後も町議会議員として、また篠栗町を愛される町民の一人として町政発展の指南役としてご活躍いただきました。

 昨年末に癌が見つかり、還らぬ人となられましたことは、本町にとって実に大きな損失であり、道半ばであったご心中を察するに、なんとも言葉が見つかりません。しかしながら、阿高副議長が残された功績は、永久に私たちの中に生き続けることと確信するとともに、それを継ぐべく一層の努力をすることをお約束いたします。

2019年度の施政方針について

 それでは、2019年度の施政方針についてしばらくお時間をいただき述べたいと思います。

第198回通常国会における安倍内閣総理大臣は平成最後の施政方針演説で
『(前略)平成は、日本人の底力と、人々の絆がどれほどまでにパワーを持つか、そのことを示した時代でもありました。「しきしまの 大和心のをゝしさは ことある時ぞ あらはれにける」明治、大正、昭和、平成。日本人は幾度となく大きな困難に直面した。しかし、そのたびに、大きな底力を発揮し、人々が助け合い、力を合わせることで乗り越えてきました。急速に進む少子高齢化、激動する国際情勢、今を生きる私たちもまた、立ち向かわなければならない、私たちの子や孫の世代に、輝かしい日本を引き渡すため、共に力を合わせなければなりません。平成の、その先の時代に向かって、日本の明日を、皆さん、共に、切り開いていこうではありませんか。』と発信しました。

平成から次の時代に変わろうとするこのとき、私たち地方自治体も大きな自主変革の時を迎える時と実感しています。

一方で、2月28日に開催された「福岡県町村会定期大会」においては、
これまでどおり、日本の原点である町村のあり方について町村は住民に最も身近な行政主体として、住民が生活を営む基礎的サービスから多種多様なサービスの提供と国土・自然環境の保全、食料の安定供給や水資源の涵養等の公益的機能に加え、我が国の伝統・文化の継承など人々の心のよりどころとしても重要な役割を担い続けている。(中略)我々町村長は、このような状況を踏まえ、相互の連携を一層強固なものとするとともに、自らの変革を厭うことなく不断の決意と揺るぎない信念を持って、直面する困難な課題に積極果敢に取り組み、自らが知恵を絞り、住民と一体となって地域特性や資源を活用した施策を展開し、持続可能な地域社会づくりに邁進するとともに、安全・安心で活力と潤いのある町村の実現を目指すことができるよう行政基盤の強化を図ることが必要である。
として「九州北部豪雨、熊本地震及び東日本大震災からの復興の加速化を図るとともに、今後起こりうる大規模かつ広域的な災害に対し迅速かつ的確に対応できるよう、防災・減災対策、町村消防の充実化を図ること」をはじめ15の具体的項目をあげて決議しました。
 特に今回は、JR日田彦山線の鉄道による早期復旧を要望する特別決議を採択いたしました。

篠栗町新時代に向けて

 篠栗町地方創生=「篠栗町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の第一次計画期間が2019年度で終了し、2020年度からは次の総合戦略をスタートさせることとなります。
今年1月26日に供用開始した「篠栗駅東側自由通路(愛称:ささぶりっじ)」は、多くの町民の皆さんの喜びの声をいただいています。今年中の駅南北の周辺整備が完了すれば、より便利な篠栗町のシンボルとしての機能を発揮することが期待されます。
「篠栗北地区産業団地整備」は2020年4月の造成完了を目指して急ピッチで事業を進めております。税収増加や雇用機会の増大と働き手世代人口の流入などによる自主財源比率の向上が図られ、必ずや2060年の篠栗町人口ビジョン目標29,000人に向かって大きな力となると考えております。
 平成30年度からスタートした第6次総合計画「ささぐりみんなの羅針盤」と併せて、時代に合った自治体の姿にするための「第二次篠栗町新行政改革」を早期に議会にご提示し、所定の手続きを経て実行に移してまいりたいと考えております。
 平成31年度は、篠栗町新時代に向けたこうしたさまざまな取り組みを全力で推進することとしておりますが、次の時代に向けた長期ビジョンにつきましては、町議会議員選挙後の新たな議会において詳細にご説明申し上げたいと考えます。

 では、平成31年度事業について、課ごとで取り組もうとしているそのポイントを説明いたします。

1 議会費

 まず、議会におかれましては、議会の活性化に向けたさまざまな取り組みに対し心から敬意を表します。タブレット端末による議会のペーパーレス化は、最近多くの自治体で追従する動きが進んでおります。
 今後は、広報広聴の範囲に留まらず議会全体の活動として、一部の自治体議会が実践しております定例議会後の報告会や、夜間・週末の議会開催など、広く町民の皆さまとの対話の場を設けていただき、地域を代表する先進的な議会となられるよう、事務方からも積極的に提案申し上げます。

2 総務費

 総務費では、総務課、財政課、まちづくり課、会計課、税務課、収納課、住民課が関わっております。

総務課
 近年多発する大規模災害に対応するために、情報網構築は必須であるため、各消防車両に車載型無線機23基、携帯用トランシーバー型無線機20基、親局1基を緊急防災・事業債を活用して整備いたします。
 また、2020年4月から施行の地方公務員法および地方自治法の一部を改正する法律、所謂(いわゆる)一般職の非常勤職員の任用などに関する制度の明確化を目指した「会計年度任用職員」に関する整備につきましては、篠栗町では、先駆的に行政事務包括業務委託契約により遂行していることから、法律施行までにしっかりと整備することとしております。

財政課
 さまざまな地図データを提供することで、行政情報を見える化し、住民サービスの向上を実現する、公開用GIS「ささぐりマップ」の運用を開始いたします。

まちづくり課
 現在進めている大きな二事業「篠栗駅東側自由通路建設」「篠栗北地区産業団地整備事業」の継続のほかに、ふるさと寄付金返礼品のさらなる充実に努め、ふるさと納税の増額を目指します。
また、第2次「篠栗町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定を2019年度中に行います。

会計課
 出納事務のOA化を推進し、事務処理の短縮と確実性の向上を図り、事務ミスを起こさない体制づくりを強化いたします。

税務課・収納課
 これまでどおり税の適正かつ公正な課税を目指すとともに引き続き徴収率向上への取り組みを推進してまいります。

住民課
 本定例会に上程しております「字の区域の変更及び町(丁目)の区域の設定について」が可決されれば、本年11月2日に最初の住居表示が実施されることになります。この変更の手続きなどの進捗状況を踏まえ、次年度以降の継続的な実施地域の拡大に取り組んでまいります。

3 民生費・衛生費

 民生費、衛生費では福祉課、健康課、こども育成課、都市整備課環境係が所管しております。

福祉課
 篠栗町シルバー人材センター運営補助金の増額と天空会館空調設備リフレッシュ工事を実施いたします。
 また、増加する高齢者のための介護予防事業につきましては、より効果の期待できる事業を取り入れ継続的に見直しを図ってまいります。

健康課
 母子保健事業・成人保健事業とも、本年度も継続して事業を行うとともに健診などをさらに充実いたします。
また、全国的に麻疹と風疹の感染が広がる中、これ以上の感染拡大を防止するために、任意接種費用補助の対処拡大等の制度を創設いたします。

こども育成課
 夏休み期間などに開設する拡大放課後児童クラブの定員を拡大し、待機児童の低減を図るほか、小学生児童の放課後の過ごし方について、質の向上にも着目し、子育て支援施策を推進します。
 
都市整備課環境係
 所管しておりますクリーンパークについては、平成39年度までに遅滞なく次期処理施設に移行できるよう、職員を増員して具体的な計画作成と関係自治体・地域への説明、協議をスタートさせる計画でございます。

4 農林水産業費・商工費

 農林水産業費・商工費は産業観光課が所管しております。

産業観光課
 林業分野において、福岡県事業として小葉山線林道新設工事に着手いたします。当初、平成30年から4年間の事業の予定でございましたが、少し工事期間が伸びて、2019年度から5年間の事業となる見込みでございます。

商工観光部門ですが、平成30年度も「春らんまんハイキング」など各種イベントは、商工会や観光協会などと連携し、新しい試みも取り入れながら引き続き開催する計画でございます。
 設立6年目を迎える一般社団法人篠栗町観光協会は、篠栗町の観光キーステーションとしての役割を担ってもらう組織であります。平成31年度から若杉楽園キャンプ場の駐車場有料化運営管理を行うこととなります。また、事務局運営の民間への委託などへの検討を進めることとしております。

消費者行政については、福岡県消費者行政活性化基金事業を活用し、啓発活動、消費者生活相談業務の機能強化を推し進めてまいりました。平成27年4月に本町を含む5町共同で開設しました「粕屋中南部広域消費生活センター」を拠点に、継続して相談者の対応に努めて参ります。

5 土木費

 土木費は、都市整備課が所管しております。

都市整備課
 平成31年度は、災害対策のための水路改修工事の継続をはじめ、側溝整備や道路維持補修など、例年どおりの取り組みを行うこととしております。

6 教育費

 教育費は、学校教育課、社会教育課が所管しております。

学校教育課
 平成30年度からの繰り越し事業になりますが、幼稚園、小学校、中学校の普通教室および特別教室の空調設備設置を今年の夏前に完了すべく進めます。そのため、本定例会にて契約に関する追加議案の上程を予定しておりますのでよろしくお願いいたします。

社会教育課
 クリエイト篠栗の空調システムを更新すべく「冷温水発生器及び付帯設備更新工事費」として予算を計上しております。

7 上下水道費

 水道事業において、平均14%増の料金改定を4月1日から実施いたします。ポンプ類および浄水施設の老朽化対策をはじめ、配水管や流量計の更新を引き続き進めます。

 以上、2019年度の各課の主な取り組みについて説明いたしました。今年度の諸施策取り組みに当たっては、これまで同様、職員一丸となって努力してまいることをお約束いたします。
 私自身も、これまでどおり、職員を鼓舞し、関係方面に自ら率先して頭を下げ、町政発展のためにさらに突き進む所存でございますので、議会におかれましても、引き続き篠栗町の発展のためご尽力賜りますよう何卒よろしくお願いいたします。

平成31年3月4日
                       篠栗町長 三浦 正