平成28年 第1回定例会閉会挨拶

平成28年第1回定例会の閉会にあたりましてご挨拶申し上げます。
長期間にわたるご審議誠にありがとうございました。

篠栗町固定資産評価員の選任についての人事案件1件、篠栗町地球温暖化対策実行計画策定協議会設置条例の制定についてをはじめ条例案9件、平成27年度補正予算、平成28年度当初予算、新設の平成28年度篠栗北地区産業団地整備事業特別会計予算等、上程いたしました19議案すべてにつきまして可決いただきましたことに感謝いたします。

平成28年度一般会計当初予算は、平成27年度と比べ、ほぼ同規模の予算でございますが、特徴的なことは、歳入において地方交付税が2億7千万円を超える減額となることでございます。臨時経済対策債の交付税措置終了による減額が約1億5千万円、そして国の平成28年度地方財政計画における交付税減額分が1億2千万円程度(国としては税収増加分を交付税の減額でバランスをとったものとの報告を受けているものでございますが)。それらの要因によるものでございます。

以前から、わが町における「平成28年問題」として私が申し上げておりました、長期間の起債と交付税措置のタイムラグから発生する起債返済資源が一般財源に及ぼすマイナスの影響につきましては、ここ数年の繰り上げ償還により、かなり回避することができましたが、それでも今後数年間は、年度予算の組み立てに多少苦労することが予想されます。まさに平成28年度はそうしたやりくりに苦労する正念場の最初の年度といえる訳でございます。
そうしたことから、投資的経費は最小限に抑えつつも、福祉関連予算については住民の皆様の福祉の充実を第一義と考え、27年度を下回らないように精一杯配慮した予算でございます。議員各位におかれましては、そうした内容を十分ご理解、ご審議いただき全員賛成にて可決いただきました。4月1日から予算の執行にあたってはスピード感を持って事業遂行に当たりたいと考えておりますので何卒よろしくお願いいたします。

一方で、将来の自主財源確保のための「平成28年度篠栗北地区産業団地整備事業特別会計予算」につきましては、短期的に投資が増加することになりますが、31年度以降の町の発展の礎となる事業として取り組むものでございます。大きなプロジェクトではございますが、近い将来において、あのとき行政とともに取り組んだからこそ今があると、この場にいらっしゃる12人の議員の皆様が誇りにしていただける、語り継がれる成功事例として取り組みたいと考えておりますので、何とぞ引続きご指導賜りますようよろしくお願い申しあげます。

東日本大震災から5年が経過いたしました。私は3月11日の日本経済新聞朝刊の「春秋」に目が止まりました。それは福島第一原発事故に関連した内容でした。

「取り戻すあてさえないふるさともある。福島第1原発近くの帰還困難区域だ。色分けの地図でみると、まるで『美し国(うましくに)』に刺さったとげのようである。昨年の国勢調査では双葉町など4町で人口はゼロだった。懐かしい空気を吸いながら田畑をうち、大漁に胸躍らせる日々を取り戻せるのは、いつのことだろうか。」

先日国勢調査の速報値が発表されました。わが町は前回からやや減の11,537世帯、31,212人でございました。
この新聞記事を読んだあと、福島県速報値をあらためて見てみますと、

楢葉町   976人 (△87.3%)
葛尾村   18人 (△98.8%)
飯舘村   41人 (△99.3%)
富岡町   0人(△100.0%)
大熊町   0人(△100.0%)
双葉町   0人(△100.0%)
浪江町   0人(△100.0%)

私はこの速報値を見たときに息が詰まりました。と同時に、こうして3月定例会において、次年度の取り組みについて、あるいは町の将来像について、議員の皆様方と熱く討論できることの喜びをひしひしと感じました。そしてその喜びと職務を全うする責任の重大さに改めて思いを馳せたわけでございます。
今なお避難していらっしゃる17万4千人の方々に一日も早く日常の生活が戻ることを願ってやみません。

最後に、3月限りで定年退職される阿部正博栗の子保育園長には、永い間の行政職員としてのお勤め大変ご苦労様でした。行政という地方自治の柱の一翼を担っていただき、課長職の重責を全うしていただきましことに、この場をお借りいたしまして、私からも心から感謝申し上げます。また議会の改選期であったことから定年後も議会事務局長をお願いした清原眞也議会事務局長には長期間誠にありがとうございました。 

4月からは、新体制のもと「篠栗町まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づく行動により、地方創生を具体的に実践する先進自治体となるべく努力してまいることをお約束いたしまして、平成28年第1回定例会閉会の挨拶といたします。長期間にわたるご審議誠にありがとうございました。今後とも何とぞよろしくお願いいたします。

(平成28年3月16日)