平成26年 第3回定例会挨拶

本日、平成26年第3回の定例会を招集いたしましたところ、公私共ご多忙の中、ご出席賜り誠にありがとうございました。
今年の九州の6月~8月の平均気温は平年値を大きく下回り、平成15年以来11年ぶりの冷夏と位置づけられると気象台が報じました。しのぎやすい夏であったことはありがたい気持ちではありますが、日照時間が短かったことで、農作物に深刻な影響が及ぶのではないかと心配しております。
秋に向けて穏やかな日和が続くことを願います。

今年も各地で豪雨災害が発生いたしました。なかでも、先月20日未明に発生した広島市の土砂災害は、死者72人、行方不明者2人、避難者838人(平成26年9月2日現在)と、これまでにない大規模な土砂災害となりました。犠牲となられました方々に、心から哀悼の意を表します。
災害当初は、水を含むと流れやすい「まさ土」の地質が多いことが被害拡大の一因と報じられておりましたが、その後の調査で、水を含んでも流れにくい「堆積岩」が多い地域でも土石流が発生していたことがわかり、調査団のメンバーによりますと、「堆積岩は全国に広く分布しており、どこでも同じような災害が起こる可能性がある」と指摘しています。

篠栗町は、平成21年7月に2人の命を失う土砂災害を経験しております。町内の山間地域に居住されている町民の皆様は、周りに土砂災害危険地域があることをしっかりと認識していただき、今後とも役場防災本部が発信する大雨・洪水警報や避難勧告等に即時的確に対応できる体制を地域全体でとっていただくようお願いいたします。今後も住民の皆様への周知徹底を継続して行ってまいります。



議案の説明に入ります前に、6月議会以降の諸情勢報告をいたします。
昨日(9月7日)行われました福岡県消防操法大会で、篠栗町消防団第4分団尾仲班が、見事第2位入賞を果たしました。惜しくも全国大会出場は逃しましたが、ここ4大会、全て糟屋地区を勝ちあがって県大会に出場し、平成24年の前大会に初めて入賞した成果を今大会につなぐことができました。今後、必ずや福岡県代表として全国に篠栗町消防団の名をとどろかせたいと、団長はじめ幹部団員の新たな決意もお聞きしております。今後とも町民の安全、財産を守り続ける篠栗町消防団に対するご支援をよろしくお願いいたします。

去る8月29日に監査委員による定期監査報告を受けました。
平成25年度決算については、財政運営の一層の健全化が求められるものの、おおむね適正であるとの評価を受けております。一方で、職員の事務レベルについて正確な事務力が後退しているとのご指摘をいただきました。事務のレベルダウンは、町民の皆様に対して大きなミスを起こしかねないリスクをはらんでおり、今後は、内部統制を強化して適正事務の遂行に努めてまいります。

去る9月3日に第2次安倍内閣の内閣改造が行われました。私ども地方自治体にとって、今回の目玉は何と言っても「地方創生」でございます。
景気回復の効果を地方に波及させるため、石破大臣のもと全府省庁横断的な組織で地域振興策を策定・推進すると、その狙いがうたわれております。平成27年度骨太の方針においても、そうした地域振興策を具体化するための各種政策についての説明があり、今後、具体的な事業の説明と予算が明らかになってくると思われます。篠栗町におきましても、情報を的確にキャッチしながら、平成27年度に向けた動きをしてまいりたいと考えております。

春先からマスコミが大きく取り上げてきた「消滅する市町村」論批判を展開すべく、全国町村会調査室長の坂本誠氏の「人口減少社会の罠」という論文が雑誌「現代」9月号に掲載されました。平成26年第2回定例会閉会挨拶で紹介いたしました、「ストップ少子化・地方元気戦略」と題した提言など、いわゆる「増田レポート」について、批判的に検討したものであります。
そのポイントは、

  1. 消滅可能性自治体の要因としている若年女性減少の要因は、東京への一極集中ではなく、全国的な少子化の影響の方が大きい
  2. 推計結果が独り歩きすることによる地域に及ぼすマイナスの影響こそ問題
  3. 「平成の合併」による旧町村部の人口減少こそ問題とすべき
  4. 定住人口のみをもって地域の維持存続を論じているが、地方においては町村を超えた日常的な人口移動もあり、そうした地域においても十分住民の暮らしは成り立っていると考えられる

こう指摘したうえで、新たな選択と集中を目指すべきとする増田レポートを批判し、中心都市のみに集中投資を行うのではなく、圏域の生活や経済を支える中心都市と農山漁村地域の相互作用にもっと注力して、周辺地域を支える取り組みを継続すべきであると持論を展開しておられます。全国町村の立場に立った貴重な意見だと思います。
今後も広く有識者の考えを吸収しながら、議員の皆様と、そして町民の皆様と、篠栗町の将来について議論してまいりたいと考えます。



平成26年度事業の進捗状況についてお知らせいたします。平成26年第1回定例会で施政方針を述べましたが、約半年経過した時点での中間報告でございます。
本年度からスタートいたしました、小・中学校の教室木質化につきましては、まず、篠栗中学校・篠栗北中学校の3年生の教室それぞれ7教室と4教室の工事を完了しております。木の香りが爽やかな教室で2学期がスタートしております。議員の皆様には、ぜひ学校に足を運んでご覧いただきたいと思います。

本定例会から本格的に使用し始めますタブレット端末による議会は、まさに先進的な取り組みですので、今後もいろいろ改良点が見つかろうかと思います。皆様と一緒に改善してよりよいシステムとなるよう努力してまいりたいと考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
なお、月ごとに行っております定例課長会議や、週1回の庁議におきましてもタブレット端末による会議に変更しておりますが、会議資料のペーパーレス化とともに、諸準備がかなり簡素化されており、その効果は現れていると感じております。

クリエイト篠栗の空調関係の改修にかかる設計を当初予算で計上し、業者からその報告を受けたところでございますが、工事見積額が、私どもが事前に試算していた額に比べて大きく増額しております。材料費や人件費の上昇等避けられない要因もありますが、もう少し詳細に検討を加えまして、投資額と効果のバランス、消費税の10%への引き上げ時期等を考慮して工事に関する補正予算を改めて計上したいと考えております。その際、平成27年度の当初予算に計上することも選択肢の一つと考えております。

その他の事項については、年度当初の計画に沿って着実に事業は進行しております。
平成26年度計画した事業が予定どおり完了するよう、執行部としても精一杯努力してまいりますので、今後とも議会のチェックをよろしくお願いいたします。

(平成26年9月8日)