平成26年 成人式式辞


平成26年 成人式での式辞の様子

本日ここに成人式を迎えられた皆様、誠におめでとうございます。
これまでわが子を慈しみ、宝として育ててこられました両親をはじめご家族、ご親族の皆様のお喜びもひとしおと存じます。誠におめでとうございます。

新成人の皆様を大人として迎えるこの成人式は、わが国の素晴らしい伝統行事であり、この節目のときがあるからこそ自らを振り返り、将来に向けた夢を膨らませることができるのだと思っております。
どうぞ、これからの長い人生、大いなる希望を胸に夢の実現に向かって進んでいただきたいと思います。

本日ここに新成人として集う多くの皆様が生まれ育った篠栗町は、今や人口31,000人を超え、福岡都市圏の町として大きく発展しています。
その一方で、本日のしおりにも書きましたが、約1,200年前、遣唐使空海が唐から戻って都に上るまでの空白の3年間の一時期、修行の場にしたとされる霊峰若杉山、170年以上の歴史を持つ篠栗四国霊場お遍路、また、度々メディアで紹介され認知度が増している森林セラピー基地の町として、その個性を発揮している町です。町の面積の7割を山々に囲まれた、自然豊かな環境をしっかり残しているところでもあります。
私たちはこうした篠栗町の良さを守り続けながら、さらに誇れる「ふるさと 篠栗町」へと発展するよう努力することを約束いたします。

私は、「長い歴史と世界に誇る文化を持つ日本人としての、誇りと自信を持つべきである」と常々思っております。すなわち「日本人は、先進諸国のなかで、独自の発展を遂げてきた類まれな少数民族である」という誇りと自覚を持つべきであるということであります。
古(いにしえ)の時代から、農耕と漁労を営み、国土の8割近い山々、四季折々の自然、その山々に源を発する清らかな水の流れを大切にしてきた国 日本は、万葉集、源氏物語、枕草子など質の高い文学作品を創り、高度な日本文化を創り上げてきました。中世以降の武家社会では、侍をはじめ多くの日本人が、人のために力になることこそ美であるという道徳観念を育んできました。
このようにして先人たちがこれまでに創り上げてきた日本という国。日本人であるということに、今こそ誇りと自信をもって地に足をしっかりつけて生きていかなければならない時代が来たのであります。

大人の仲間入りをされた皆様をお祝いする本日の式辞のなかに、子どものころに聞いた札幌農学校のクラーク先生の“Boys, be ambitious!”を紹介しました。私は、昨年初めてこの言葉の真の意味を知りました。「少年よ 大志を抱け」には、続きがあったのです。

少年よ 大志を抱け。
ただし、金を求める大志であってはならない。
利己的なものを望む大志であってはならない。
名声という浮ついたものを求める大志であってはならない。
人が人として備えなければならぬ、あらゆることを成し遂げる為に・・・


どうぞ、これから皆様も、日本人の誇りと自信を大事にしながら、互いに叱咤(しった)激励して、家族のため、地域のため、そして日本のため、緊張感ある近隣諸国との関係にも十分関心を持って、大志を抱いて、その実現に邁進(まいしん)してください。
皆さんのこれからの人生での活躍を期待いたします。

最後に、今日まで新成人を立派に育ててこられた保護者をはじめ、ご家族の方々にお祝い申し上げますとともに、皆様の限りない発展と輝かしい未来を祈念して新成人の皆様へのお祝いの言葉といたします。
本日は誠におめでとうございました。

(平成26年1月12日)