平成25年 第3回定例会諸情勢報告


本日、平成25年第3回の定例会を招集いたしましたところ、公私共ご多忙の中、ご出席賜り誠にありがとうございました。
今年の猛暑は記録ずくめでした。福岡市では、気温35度以上の猛暑日が30日間と全国8番目を記録し、平均気温30度以上の日数は41日と沖縄県石垣島を抜いて全国1位の暑さでした。地球温暖化と言われて久しいとはいえ、今年のような暑さは勘弁してほしいと思うのが実感であります。
そうした猛暑と決別するかのように、台風15号、17号と秋雨前線の影響で、8月30日からの6日間は大雨・洪水警報や大雨警報が続き、4年前に大きな災害を受けたわが町としては、土砂災害の発生を大変心配しました。本日の本会議後の議会全員協議会の中で報告いたしますが、町内の山間部を中心に大小16箇所の土砂崩れや道路の崩壊などが発生し、緊急に復旧作業を開始しているところであります。

では、議案の説明に入ります前に、6月議会以降の諸情勢報告をいたしますが、まず、昨日は早朝に2020年オリンピック東京開催決定のニュースが飛び込んできました。私もオリンピック招致を応援していた一人として大変うれしく思っておりますし、7年後に向けた日本中の盛り上がりに大いに期待するものであります。昨日、オリンピック開催決定の特別番組が各局で放送されていた中、東京オリンピックの最終聖火ランナー、坂井義則氏のインタビューが大変印象的でした。聖火ランナーといえば、当時19歳だった郡嶋教育長は八木山から篠栗まで聖火をつないだ方であります。

ご存知の方も多いと思いますが、坂井氏は1945年8月6日、原子爆弾が広島に投下されたその日に広島県で生まれた方です。彼は、「日本で、東京で再び開催される平和の祭典としてのオリンピックの意義をしっかり考えなければならない」と力強く語っておられました。

1.非核・恒久平和宣言の町としての活動報告

私は、非核・恒久平和宣言の町の長として、平和市長会議の会員となっておりますが、去る8月6日、初めて広島での平和祈念式典に参列いたしました。式典には想像以上に世界各国から多くの方が参加し、祈りを捧げていらっしゃいました。
被爆2世の松井一實広島市長は、平和宣言の中で、「無差別に罪もない多くの市民の命を奪い、人々の人生をも一変させ、また、終生にわたり心身を苛(さいな)み続ける原爆は、非人道兵器の極みであり、『絶対悪』です。原爆の地獄を知る被爆者は、その『絶対悪』に挑んでいきます」(中略)「世界の為政者の皆さん、いつまで、疑心暗鬼に陥っているのですか。威嚇によって国の安全を守り続けることができると思っているのですか」と、力強く訴えられました。私は、当日の安倍総理大臣のあいさつよりも、日本の一自治体である広島市の松井市長の世界に向けて発信した平和宣言の方が強烈に印象に残りました。
戦後世代が社会の中心となってきた現在において、戦争のない平和な世界を実現しようとの発信は、わが町篠栗町からもできるはずであります。ぜひ、議会とともに、核のない平和な世界の実現に向けた行動を継続して行ってまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

2.篠栗町災害時の緊急対策工事等に関する協定書

本年議会第2回定例会の諸情勢報告でお話しておりました、「篠栗町災害時の緊急対策工事等に関する協定書」につきましては、町内業者8社と締結する運びとなりました。
これは、災害時において町が管理する道路、河川などの緊急対策工事の発注と施工に必要事務手続きのうち、事前にできることを協定として合意しておくことで、広く的確な応急復旧活動を展開できるようにするとともに、平常時から事業者の皆様に地域防災に資する自主的な活動の協力を願う協定であります。今後有効に機能させたいと考えております。

3.土砂災害警戒区域等の指定についての住民説明会

すでに9月の広報ささぐりでご案内しておりますが、10月7日に「土砂災害警戒区域等の指定についての住民説明会」を開催いたします。
これは、土砂災害防止法の施行に基づき、土砂災害が発生する恐れのある区域を指定して危険性の周知を行い、警戒避難体制の整備を推進するとともに、危険な開発行為の制限や建築物の構造規制などにより住民の生命・身体を守ろうとするものです。
今回、基礎調査が終了したことから、指定予定地内にお住まいの方などを対象に住民説明会を行うもので、福岡県県土整備部から説明を受けることとしております。

4.福岡県町村会中央研修

さて、先の総選挙において自公政権が復活し、7月に行われた参議院議員選挙での自公の大勝によって、今後安定的な政権運営が予測されるところでありますが、8月に開催されました、福岡県町村会中央研修での政局展望の講演で、大勝したときからおごりが始まることを警戒しなければならないとのお話がありました。
「国会運営がスムーズにいくと判断する中で、ともすればゴリ押しと思えるような法案が提出され、実のある審議がなされないままに法案が通過してしまうかもしれない。多くは基礎自治体である私たちに直結した法案であることから、ぜひアンテナをしっかり張って『ならぬものはならぬ』と意見を言い続けるべきである」とのお話でありました。もっともであります。
アベノミクスの「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の三本の矢が的確に機能し、国内全体にその効果が広がるように、私も、そして議会議員の皆様も、わが国の方向性を定める国会運営の状況についてはこれまで以上に関心を持ち続けなければならないと考えます。どうぞよろしくお願いいたします。

私の3期目も早くも1年が経過しようとしております。この4年間で篠栗町の新たな個性を創造するとの思いで行政運営にあたっておりますが、今年1年はその方向性を定め、いくつか種まきを始めました。残り3年2か月間の中で、形ができ、あるいは方向性がしっかりと見えるように進めてまいりたいと考えております。
「自治」とは、そして「まちづくり」とは、と自問を繰り返し、地域の諸課題に対する自治体としての町の対応が間違った方向に踏み外さないように、地域住民の真のニーズを、できるだけ迅速機敏に察知し対応できる自治を目指して進めてまいる所存であります。併せて、自治体概念の限界を取り払うべく「まちづくりはまちぐるみで行ってこそ成功する」との信念のもとに町民の皆様の心に火をつけ、そして、またそうした思いの町民の皆様によって町職員の心にも火がつき、その炎が燃え盛っていく、そうした篠栗町にしてまいりたいと考えておりますので、今後とも議会の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

(平成25年9月9日)