平成24年 第2回定例会挨拶(諸情勢報告)


本日平成24年第2回の定例会を招集いたしましたところ、公私共ご多忙の中、ご出席賜り誠にありがとうございました。
九州南部も梅雨入りし季節は春から夏へと移ります。田植えが山間部から順に進み、町なかに咲き始めた紫陽花も、次のひと雨で大きく花開く気配であります。こうした毎年の季節の変わり目の風景に、自然の生業の秩序高さにただ感嘆するばかりであります。
 
さて、議案の説明に入ります前に、3月定例会以降の諸情勢報告をさせていただきます。
篠栗町の「新しい公共」の姿を描こうとの思いを込めた平成24年度がスタートして、2ヶ月が経過いたしました。
予定している町内の基盤整備事業や教育環境設備の改修等につきましては、一部入札も終わり、着工準備の段階へと進んでおります。

4月29日(昭和の日)に開催いたしました第24回「春らんまんハイキング」は、3,400人を超える過去最高の参加者を迎え、晴天のなか開催することができました。今年は、商工会青年部が製作したゆるキャラ「くりみん」も登場し、これまでにない盛り上がりでありました。
4月から本格稼働いたしておりますオアシス篠栗のバイオマスボイラーは、指定管理者において支障なく順調に運転していただいております。昨年と対比した燃料供給量等は次の定例会で報告いたします。

例年通り、連休明けから各区で行いました平成24年度行政区説明会では、「住民の皆さんが主体性を持ってまちづくりに汗をかき、その行動と結果に自ら喜びを感じる意識の創造」としての「新しい公共」の概念を説明しながら、役場の職員がまず率先して地域の住民として頑張ることをお約束してまいりました。また、篠栗町の個性を創造する特徴的な取り組みとしての、「介護支援ボランティア制度」「協働のまちづくり事業補助金制度」について、これは3年目の事業でありますが、住民の皆さんに更に理解し、活用いただくよう再度詳しく説明いたしました。予算については、起債の借り換えにより、昨年より11億円超膨れた理由を説明し、理解を求めるとともに、平成23年度は苦しいやりくりのなかで1億2千5百万円の基金の積み増しをし、3億円の繰り上げ償還を行ったことで起債残高が100億円を切る見込みであることも説明いたしました。
こうした説明のなかで、これから大きく変化しようとしている篠栗町の人口構成について、8年後の2020年を例にとり、今後の政策の立て方が大変重要になることを説明し、次期計画のなかに織り込むことをお約束いたしました。
昨日までで、説明会を終了いたしましたが、平成24年第1回定例会において慎重に審議いただいた平成24年度事業について、説明会参加者に概ね御理解をいただいたと思っております。なお、各区における参加者は、区や隣組の役員を中心に、ほぼ例年どおりでありました。

さて、6月17日(日曜日)に開催する「第31回社会教育関係団体等研修会」は例年、地域づくりに取組んでいただいている各方面の皆さんが参加いただいておりますが、本年度は、『防災と地域の共生』をテーマとし、防災・危機管理アドバイザーである山村武彦氏をお迎えして、「防災をとおした地域づくり」と題した基調講演、庄区、田中区における地域防災組織の取り組みを報告いただく「地域防災組織の現状と課題について」というシンポジウム等、防災に特化した内容で開催いたします。是非議会におかれましてもご出席いただきますようよろしくお願いいたします。

こうしたなか、6月1日に久山町でパレット倉庫6,800㎡を全焼する大火が発生いたしました。篠栗町内においても、立ち上る黒煙と臭いにずいぶん心配された住民の皆さんも多かったのですが、幸い人家への延焼やけが人もなく鎮火いたしました。とはいえ消防による鎮火発表は、6月1日午後1時17分の出火から12時間以上経過した6月2日午前1時36分でありました。
篠栗町消防団は、久山町の要請を受けて、消防車両15台、団員200人が応援出場し、化学消火剤放水のための水利確保など、鎮火まで懸命の消火活動を行いました。後日、久山町長、糟屋南部消防本部消防長から、篠栗町消防団の的確かつ迅速な応援活動に対し、大変ありがたかったと感謝の言葉をいただきました。こうした町をまたぐ火災や災害は何時発生するかわかりません。今回は「福岡都市圏市町消防相互応援協定」に基づいて出動いたしましたが、日ごろからの町を越えた団員相互の信頼関係があったからこそ、多くの団員が懸命に消火活動にあたったものであると、改めて篠栗町消防団の崇高なる消防精神に私自身誇りに思い、また感謝の思いを新たにした次第であります。
また、6月4日午後8時過ぎに、クリエイト篠栗内のストックヤードの中でボヤが発生いたしました。出火の原因は不明であります。衣類回収ボックス内の一部に焦げ目ができましたが、ストックヤードは使用に差し支えない程度であります。

最後に6月6日に発覚いたしました、税のコンビニ収納関連の事故について報告いたします。コンビニ収納は、バーコードにより店頭にて受付けられ、それぞれの自治体に収納される仕組みで、篠栗町においても本年4月から税や水道料金納付などで利用開始したものであります。6月4日から住民あてに送付した一部の税について、業者のミスにより他町のバーコードが印刷されていたために、コンビニで納付された税の通知が篠栗町に届かないという事態が起こったものであります。詳細は後ほど全員協議会においてお時間をいただき説明いたします。
間違った内容の納付書を送付した46人の皆様にご迷惑をおかけすることになり、またコンビニ収納の信頼性を損なうことになりかねない事態を引き起こしましたことをお詫びいたします。

以上、第1回定例会以降の諸情勢を報告いたしました。

国は今国会で税と社会保障の一体改革の方向性を何とか結論付けようと与野党の攻防が続いております。また一方で、東北大震災からの復興の取り組みの一環としての、全国でのがれきの受入れについての論議や、原子力発電所再開の是非、この夏の節電への取り組み等、広く国民として考えていかなければならないことが目白押しであります。町としての大きな判断を要する際には、議会としっかり論議をしてまいりたいと考えますので、その際はどうぞよろしくお願いいたします。

昨年も申しましたが、私たちが目指すところは、「私たちの町のまちづくりは私たちの手でという自治意識による行動とその積み重ね」であります。そうした一つ一つの思いの詰まった行動の積み重ねの上に「持続可能な(サスティナブルな)まちづくり」ができあがると信じております。
 「自分のことは自分で決める」という延長線上において、「地域のことは地域で決める。」すなわち「篠栗町のことは篠栗町民で決める。」という原点を忘れずに、町民から負託を受けた、私と議会議員の皆様が、責任を持って、将来の篠栗町のために精一杯の議論をして「篠栗町のことは篠栗町民で決める」ことをしていかなければならないと思います。
 
今読み進めております『分かち合いの経済学』という神野直彦先生の本の中に、「日本では、「改革」といえば、スピードが必要だという意識が刷り込まれている。歴史の曲がり角で必要なのは、スピードではない。冷静に判断し、落ち着いてハンドルを切ることだ。スピードをあげすぎれば、曲がり角では転倒してしまう」という一節がありました。正にその通りと考えます。今後も議会と一緒に、冷静に判断し、落ち着いてハンドルを切ることを心がけ、行政運営を行ってまいりたいと考えますのでご協力よろしくお願いいたします。


(平成24年6月7日)